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レビ20章
「神の掟と法を忠実に守る」


わたしのすべての掟と法を忠実に守りなさい。そうすれば、わたしがあなたたちを住まわせるために導き入れる国から吐き出されることはない。
(レビ 20章22節)

 聖にして義なる神は、イスラエルの民の聖さと神への服従を守り保つために、犯罪に対して刑法を定められました。なかでも、この章の死刑の規定は、容赦なき苛酷さが感じられるかもしれません。しかし、ここでは、罪人の矯正や改善に焦点が置かれているのではありません。犯された神の聖と義に対する償いとして、また、聖い民をないがしろにし、神の秩序を覆した罰としての死刑の規定です。

 とくに偶像崇拝、そして姦淫の罪、父母を呪う罪に対して死をもって罰せられる刑を科していることに、現代を生きる者として驚きすら覚えます。しかし、性の純潔と、親への尊敬と従順が、どれほど社会の秩序にとって基礎となるかを教えられます。

 神の命じられる掟に従順であることは、共に生きる社会の規範としての道徳を守ることと結びついています。神の秩序と社会の秩序の重なり合う人の道を乱す者は、神の法に従って、あるいは、社会の法に従って、当然の罰を受けなければなりません。

 けれども、たとえ死刑にならなければならないとしても、死刑の前に無意味な拷問を与えてはならないことも、神は命じられるのです。

 厳格な教えの中に、公平な神の深い愛に基づく深慮を覚えます。

 

 【祈り】

 罪に囚われていた私たちを贖うために、代わりに尊い御子の血が流されたことの深い意味を、いつも覚え続けることができますように。

小川 洋(高松教会)

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