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民数記36章
「荒れ野を超えて永遠の命へと入れられる」


以上は、エリコに近いヨルダン川の対岸にあるモアブの平野で、主がモーセを通してイスラエルの人々に命じられた命令と法である。
(民数記 36章13節)

 神の戒めは、十戒に代表されるように、命令であることが多いです。「してはならない」、「するように」と命じられます。神の戒めは、私たちを縛るためにあるのでしょうか。

 神は私たちに自由を得させてくださいます。イスラエルの民はこれから入って行こうとする約束の地を前にして、神から戒めを与えられます。戒めは約束の地にあって身を汚すことなく、聖なる者であるために与えられます。すなわち、命を得るためにあります。神は御自身の民を聖く保つことを願っておられます。この世の汚れに染まり、罪に引きずられることがないように願っておられます。

 約束の地に来るまでに、イスラエルは荒れ野を40年間も彷徨いました。イスラエルには厳しい時であり、裁きの時であったと言うべきでしょう。しかし、荒れ野の40年は、神が共におられた40年です。それは神にとっても厳しい時であったはずです。なぜなら、イスラエルは神が願うように進まなかったからです。しかし、この40年を経て、約束の地に到ります。いよいよ本番です。

 私たちの生涯も、神の国へと到るための訓練の時です。この地上の生涯を、神が共にいてくださる時として過ごします。私たちを待つのは、神の国であり、永遠の命です。

 

 【祈り】

 神がいかなる時も共にいてくださることを信じ、喜びをもって生涯を送らせてください。アーメン

後登 雅博(高蔵寺教会)

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