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民数記21章
「主がわたしと共におられるから」


イスラエルは主に誓いを立てて、「この民をわたしの手に渡してくださるならば、必ず彼らの町を絶滅させます」と言った。
(民数記 21章2節)

 主の民イスラエルは、かつて、約束の地に強い民族が住んでいると聞き、おじけづいて、カナンに攻め上ることをためらいました。(13、14章)。その後、自分たちの過ちに気づいた民の中から、カナンに攻め上ろうと立ち上がる者たちも出ましたが、そのときには神が共におられなかったので、彼らは逆にカナン人に撃退されてしまいました(14章40~45節)。

 そのような出来事から40年ほどが経過し、再び主の民がカナンと戦うときが訪れました。今度は、40年前の過ちを繰り返さないよう、民は神に誓いを立てました。その誓いは、神が民と共におられ、神がカナン人を主の民の手に渡してくださるならば、という条件付きです。自力で戦い、自力で勝利しようとは考えない、謙虚な誓いです。そしてそれは、「必ず…絶滅させます」という誓いでした。絶滅とは、戦利品を手元に残さずにすべてを神にささげ尽くすことです。神はこの言葉を聞き入れ、主の民を勝利に導かれました。民はその勝利を、神にささげました。

 私たちの今日の営みも、主が共におられればこそ、首尾よく進みます。きょうの実りは、主の恵みによる成果です。主に感謝して受けましょう。

 

 【祈り】

 わたしがきょう受け取るものによって、わたし自身を誇るのでなく、主をほめたたえることができますように。

伊藤 築志(田無教会)

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