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民数記17章
「神が任命した祭司だけが本当の祭司」


「アロンの杖を…反逆した者たちに対する警告のしるしとして保管しなさい。そうすれば、わたしに対する不平がやみ、彼らが死ぬことはない。」
(民数記 17章25節)

 神礼拝にふさわしい「神に属する聖なる者」(15章40節)となるために選ばれた主の民イスラエルであっても、実際には罪人であり、聖所をけがす恐れがありました。それゆえ神は、聖所に入って祭儀を執行できるのは祭司だけだとお定めになり、アロンとその子らを祭司として任命なさいました。

 そのことに反発した者たちは神の裁きによって滅ぼされましたが(16章)、その後もアロンに逆らう者が後を絶たず、神は民を滅ぼそうと災害を起こされました。そのとき、祭司アロンが香をたいて罪を贖う儀式を行うと、神は災害をお止めになりました。祭司だけが、神と民との間を執り成す祭儀を執行することができるのです。

 神は御自身がお選びになった祭司を改めて示すため、十二部族の代表者の杖のうち、アロンの杖にだけアーモンドの花と実を結ばれました。やはり神によって指名されたアロンとその子孫たちだけが、祭司としての任務を果たすことができるのです。

 アロンの祭司職は、のちの主イエスの職務を指し示すものでした(ヘブ5章1~5節)。主の民を救う主イエス以外に、神と民との間を執り成すものはありません。

 

 【祈り】

 神よ、わたしがきょうも他の何ものにも頼らず、主イエスの執り成しにのみ依り頼みつつ歩めるように、お導きください。

伊藤 築志(田無教会)

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