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民数記9章
「主の時に合わせて進むもとどまるも」


彼らは主の命令によって宿営し、主の命令によって旅立った。彼らはモーセを通してなされた主の命令に従い、主の言いつけを守った。
(民数記 9章23節)

 イスラエルの民がエジプトから救い出されたのは、主に導かれる旅の始まりでもありました。主が離れることなく共におられるしるしとして、昼は雲の柱が先立って進み、夜は火の柱が照らしました。(出13章21節、40章38節)。

 「幕屋を建てた日」は、エジプトを出てからすでに一年が経っています。約束の地、安住の地にはもっと早く着けると考えていた人は少なくなかったことでしょう。それでもイスラエルの人々は主の言いつけを守り続け、神の御心に従って進もうとします。雲の柱の動きによって、旅立ちと宿営を繰り返しました。雲が長くとどまれば、「二日でも、一か月でも、何日でも」とどまり続け、「わずかな日数しか」とどまらなければすぐにでも出発しました。

 この章の前半でも、過越の規定に救済措置を求める声に対して、モーセは「主が何とお命じになるか聞いてみよう」と神の御心を伺おうとします。自らの経験則や感覚によって判断するのでなく、主が語られることを待ち、示されたことに委ねるのです。「人間の心は自分の道を計画する。主が一歩一歩を備えてくださる」(箴言16章9節)。

 進みゆくも、とどまるも、私たちの思いを超えて導いてくださる主の時に合わせて歩んでまいりましょう。

 

 【祈り】

 わたしの進むべき道を示してください、主の導きに委ねます。

古澤 純人(徳島教会)

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