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レビ5章
「すべての罪が赦される賠償の献げ物」


祭司が彼のために主の御前で罪を贖う儀式を行うと、責めを負ったすべてのことに赦しが与えられる。
(レビ 5章26節)

 レビ記5章14節から、賠償の献げ物について記されます。神に対して罪を犯したときは、罪の償いとして動物の犠牲をささげ、隣人に対して罪を犯したときは物質的な償いをすることが定められています。それも、五分の一の割り増し分を加えて償いなさいと命じています(16、24節)。二割増しで償いなさいという規定です。罪に対する厳しさが教えられています。

 主イエスは、罪を借金に喩えて教えました。借金は簡単に水に流すことができません。「ごめんなさい」と言えばそれで解決する話ではなく、返済されねばなりません。罪から生じた痛みや傷、損失がすべて癒されることを主は願っておられるのです。

 犯した罪を償うに足る献げ物など本来はありませんが、神が賠償の献げ物を定めてくださり、「罪を贖う儀式を行うと、責めを負ったすべてのことに赦しが与えられる」のです。この賠償の献げ物は、キリストの犠牲を指し示しています。

 「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります」(1ヨハ4章10節)。キリストのうちにこそ、まことの赦しと愛があります。

 

 【祈り】

 このようなわたしが赦され生きている恵みを感謝します。この福音を宣べ伝えることができますように。

小橋口 貴人(那加教会)

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