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マルコ6章1-13節
「主が導いてくださる宣教の旅へ」


旅には杖一本のほか何も持たず、パンも、袋も、また帯の中に金も持たず、…
(マルコ 6章8節)

 主イエスは、十二弟子を宣教の旅に派遣されました。一本の杖のほかは何も持たなくても大丈夫、と送り出してくださいました。この十二弟子の派遣の前に、主イエスが故郷で人びとの不信仰に驚かれた話が記されています。

 主イエスが驚かれる、あきれるほどの不信仰。その不信仰な人びとのゆえに、「奇跡を行うことがおできにならなかった」と記されています。そのような状況でも、主イエスは、わずかですがいやしの奇跡を行われました。十二弟子の旅の先にも不信仰な人びとがいます。それを承知の上で、宣教に派遣されたのです。そして彼らは、主イエスの言葉どおり、何も持たずに出かけ、多くの悪霊を追い出し、多くの病人をいやしました。

 今、私たちの社会は、「あきれるほどの不信仰」といってもいい社会でしょう。キリスト教が異国の宗教であると警戒されていた時代がありました。偏狭な宗教であると警戒されていた時代がありました。そして今は、宗教であるというだけで警戒される時代です。それでも、私たちは、主から派遣され、この時代に、社会の中で生活しています。この生活そのものが、宣教の旅です。何も持たず、安心して出かけましょう。主が導いてくださる宣教の旅へ。

 

 【祈り】

 どのような状況でも、それを乗り越えて恵みを施してくださる主に、心から信頼できますように。

長谷川 はるひ(新潟教会)

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