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エレミヤ1章
「あなたを堅固な壁とする」


「彼らを恐れるな。
わたしがあなたと共にいて
必ず救い出す」と主は言われた。
(エレミヤ 1章8節)

 エレミヤは激動の時代を生きた預言者です。ユダ王国のヨシヤ王の時代に預言者として召命を受けましたが、紀元前587年、ユダ王国が滅亡して多くの人びとが捕囚の民となるのを目の当たりにするのです

 激動の時代の中でエレミヤは預言者として神の言葉を語ります。彼を支えたのは神からの召命でした。神は若かったエレミヤを召し出しました。それは、召し出した神ご自身がその主権を持ってエレミヤを守る。その神からの約束です。神はご自分の民を見捨てることはありません。だからこそ、「恐れるな」(8節)と言われます。わたしがあなたと共にいる、と。

 11節から16節には二つの幻が記されています。アーモンドの木は、神の注意深さと迅速な行動を象徴しています(11、12節)。こぼれる煮えたぎる鍋は、北から迫り来る裁きを表しています(13~16節)。神はこの幻によって、神の言葉の確かさと南ユダの将来を伝えています。

 こうした激動の時代にあって、神はエレミヤを堅固な町とするといわれます。どのような敵も勝つことができない堅固な壁です(19節)。エレミヤと同様、私たちも激動の時代の中にいます。神は私たちをも救い、堅固な壁にしてくださいます。

 

 【祈り】

 主よ、あなたの守りに感謝をします。崩れゆく時代において今にも崩れそうな私たちを堅固な壁としてください。

小宮山 裕一(網島教会)

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