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出エジプト29章
「犠牲の血による和解」


わたしはその場所で、あなたたちと会い、あなたに語りかける。
(出エジプト 29章42節)

 神は祭司をその職に任命する任職式をお定めになりました。その式では、一頭の雄牛と二匹の小羊をいけにえとしてささげるようにと指示されました。雄牛には手を置きます。この動作は雄牛と自分とを一体化するという意味があります。その上で雄牛を燃やして煙にします。これが罪を償う贖罪の献げ物です。

 雄羊にも同じように手を置き、祭壇の上で全部を燃やします。これは焼き尽くす献げ物と言われ、自分のすべてを神に献げる決意を示します。もう一匹の雄羊にも手を置いた上で屠り、その血の一部を祭司の体につけます。これは和解の献げ物と言われ、罪人である祭司が神の聖い務めを果たす者となるためです。

 いずれも動物の命がささげられ、血が注がれます。このような儀式を私たちはもはや必要としません。イエス・キリストが完全な献げ物となってくださったことによって、神との和解をいただいたからです。

 目の前で生きた動物が殺され、血が流れる。こうした光景に拒否感を覚える人も少なくないかもしれません。しかし、キリストが血を流して命をささげてくださったところに私たちの救いがあります。キリストのリアルな犠牲に、私たちの救いの確かさがあるのです。

 

 【祈り】

 イエス・キリストが私たちのための献げ物となってくださったことを真実に受け止められますように。

常石 召一(大阪教会)

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