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詩編51編
「わたしを罪から清めてください」


神よ、わたしの内に清い心を創造し
新しく確かな霊を授けてください。
(詩編 51編12節)

 王であり預言者であるダビデもその生涯において大きな罪を犯しました。忠実な家来ウリヤが戦いに出ている最中に、その妻バト・シェバと通じ、バト・シェバは子を宿します。最後にはダビデはウリヤ殺害の命を下します。戦死に見せかけての殺人です。

 この詩編は、いくつもの加重的な罪を犯したダビデが悔い改めたときに詠んだ詩です。罪を隠すことに全精力を傾けたダビデでしたが、「あなたに、あなたのみにわたしは罪を犯し」(6節)と告白します。罪とは本質的に神に対して犯されるものです。

 この罪深さは、「母がわたしを身ごもったとき」(7節)から始まりました。つまり、生まれながらなのです。存在そのものが、あらゆる部分が罪に染まっているのです。ここに人間の悲惨さがあります。

 罪が神に対するものであるならば、犯した罪を赦すことができるお方は神のみです。ダビデは神による清い心の創造、新しく確かな霊を授けてくださいと祈り求めます。単なる心の回復ではないのです。神によって清められ、新しくされた人は、誠実な謝罪と償いをもって隣人に向き合うようになります。

 きょうも、悲惨な罪を打ち砕き罪人を救うために来てくださった主イエスに従い、聖霊によって清い心を授けていただこうではありませんか。

 

 【祈り】

 神よ、罪深いわたしを憐れみ、清い心を与えてください。

漆崎 英之(金沢伝道所)

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