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出エジプト10章
「神の民に差し込む神からの光」


人々は、3日間、互いに見ることも、自分のいる場所から立ち上がることもできなかったが、イスラエルの人々が住んでいる所にはどこでも光があった。
(出エジプト 10章23節)

 この章では、いなごの災いと暗闇の災いが記されます。11、12章で記される最後の決定的な災い、過越に至る前の災いです。

 主はモーセに、ファラオとその家臣の心を頑迷にしたのは「わたし自身である」と言われます。これまでモーセは繰り返しファラオと交渉してきましたが、いまだエジプトを出るには至っていません。ファラオが頑なだったからです。しかし、それも神の御支配によることが改めて明示されました。

 それは、神がエジプト人のただ中でこれらのしるしを行うためであり、また、イスラエルの人々がその出来事を子孫に語り伝えるためでした。ファラオが頑なであることによって、最初に示された、モーセを遣わされた神こそまことの神であられることが、知られていきます。それは同時に、神の民の救いと、その救いが語り継がれるためだったのです。

 度重なるファラオとの交渉が難航する中ですぐに解放されないモーセと民にとって、これは大きな支えになることでした。長引く試練もまた主の御手の中にあります。頑ななファラオとエジプトは、いなごによってこれまで以上に甚大な被害を受け、闇に包まれます。しかし、神の民にはどこにでも光が差し込みます。

 

 【祈り】

 試練が長く続くときも、主を信じる私たちの歩みにはどこにでも光があることを感謝します。

金原 義信(豊明教会)

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