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マタイ7章
「主の御言葉に忠実に生きる」


「そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。」
(マタイ 7章24節)

 岩の上に家を建てる賢い人と砂の上に家を建てる愚かな人が対比されています。岩の上に建てた家は大雨・大風にびくともしない一方で、砂の上に建てた家は倒れてしまいます。

 このたとえにおいて賢さと愚かさが意味しているのは、教えられた御言葉を行うか否かです。きわめて単純明快でそこに誤解の余地はありません。しかし、言うまでもないことですが、聞くことと行うことは別の次元の話です。

 よい家を建てるためにはしっかりした土台が重要だということは、皆知っていることです。しかし、それでもなお「倒れ方がひどい」家をしばしば目にします。いわゆる偽装建築にはしなければならないことをせず、してはならないことをする人間の罪や弱さ、愚かさが隠されています。

 このたとえをふさわしく理解するためには、これが置かれている文脈に注目する必要があります。主イエスは「わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は…」と言われました。そこで含意されているのは5章以下の山上の説教で主イエスが語られたすべての教えであって、一部のお気に入りの教えだけということではありません。主の語られるすべての言葉が私たちの人生の土台となるのです。

 

 【祈り】

 父なる神よ、主イエスの御言葉を忠実に行い、堅固な人生の土台を築くことができるように助けてください。

唐見 敏徳(忠海教会)

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