闇夜に響く喜びのうたごえ | ルカによる福音書 2章14節

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ルカによる福音書 2章14節

「いと高きところには栄光、神にあれ、
地には平和、御心に適う人にあれ。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 2章14節

闇夜に響く喜びのうたごえ

クリスマスを題材にした曲は数多くありますが、ヘンデルの「メサイア」は、古くから親しまれている宗教曲の一つです。曲の中で、イザヤ書の御言葉を歌詞にしたものがあります。「ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。権威が彼の肩にある」(イザ9章5節)。救い主メシアがお生まれになるという、主なる神の希望の約束です。

福音書は、深い暗闇とそこに苦しむ人びとの姿を際立たせています。皇帝による住民登録の勅令によって、人びとが世界中を行き来していた頃、羊飼いたちは夜通し羊の群れの番をしていました(8節)。彼らは、誰にも関心を寄せられず、相手にされない、暗闇の中を歩んでいました。

突然現れた天使の栄光に、彼らは恐れます。しかし、主の天使は彼らに喜びの知らせを告げます。主の降誕が告知された直後、天の大軍が、賛美を歌います。「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ」。闇夜に響く喜びの歌声に促され、羊飼いたちは立ち上がります。天使の告げた「あなたがたへのしるし」を目にした彼らは喜び、賛美するものとして遣わされました。この賛美は、時代を超えて、私たちのもとに響いています。

【祈り】

主の降誕を賛美するものとして、私たちを遣わしてください。

長谷部 真(堺みくに教会)