預言者エレミヤの受難 | エレミヤ書 37章

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エレミヤ書 37章

エレミヤは丸天井のある地下牢に入れられ、長期間そこに留めて置かれた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エレミヤ書 37章16節

預言者エレミヤの受難

主イエスが地上を歩まれたとき「エレミヤの再来」と言われたように(マタ16章14節)、旧約の預言者たちは、王よりも権威ある主に仕えて語ったために度々権力者から迫害を受けることになりました。それを恐れて、王にも民衆にも都合がいい言葉だけを語った職業預言者たちもありました。神が遣わした本当の預言者は、権力を恐れず、主の裁きを堂々と告げました。エレミヤは国家の破滅を語ったために反逆者とみなされて、ついに地下牢に閉じ込められてしまいます。21節によれば「都にパンがなくなるまで」、つまり、いよいよ国が滅びるというときまで投獄されたままであったとのことです。

大きな態度を取りながら実は神の裁きを恐れていたゼデキヤは、ひそかにエレミヤを連れ出して本当のことを聞き出そうとしました。エレミヤはそれでひるむことなくバビロンによる敗戦を告げ、神の預言者である自分に対する不当な仕打ちに釈明を求めました。ゼデキヤはエレミヤを解放することなく、その預言のとおりエルサレムの壊滅後、捕囚に連行されて悲惨な晩年をとげます。

人を恐れずに神の真実を語る預言者の務めは、主イエスの道をたどって今日の教会にまで受け継がれています。

【祈り】

聖書の言葉により真理をお語りになる御神、私たちも聖書を大切に世界に伝えることができますように。

牧野 信成(長野まきば教会)