聖なる神の聖なる民となる | レビ記 10章

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レビ記 10章

あなたたちのなすべきことは、聖と俗…を区別すること、…主が命じられたすべての掟をイスラエルの人々に教えることである。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 レビ記 10章10節~11節

聖なる神の聖なる民となる

10、11節は、レビ記の要点です。主の願いは、「わたしはあなたたちの神になるために、エジプトの国からあなたたちを導き上った主である。わたしは聖なる者であるから、あなたたちも聖なる者となりなさい」(11章45節)に要約されます。「聖」とは、神の絶対的な尊厳を表す表現で、私たち人間を含むあらゆる被造物とかけ離れた、永遠なる創造主なる神の御性質を表しています。

人類の始祖アダムが神に背いたために、人間も他の被造物も堕落し、人間の考えや在り方も、神中心から人間中心、自己中心に堕落しました。そういう意味では、被造物はすべて、神から離れた俗なるものになってしまったのです。

そこで、神はアブラハムを選び、イサク、ヤコブ、その12人の子どもたちによる十二部族の中からレビ族を選び、御自身と民との仲介者である祭司をお立てになったのです。

けれども本章にあるように、残念ながら、神の民は、最初から神に従うことができませんでした。そんな私たち人間に、神は真の大祭司、イエス・キリストをお与えくださったのです。「イエスもまた、御自分の血で民を聖なる者とするために、門の外で苦難に遭われたのです」(へブ13章12節)。

【祈り】

主よ、あなたに従いきれない弱くて罪深い私たちが、イエスによって聖なる者とされたことを感謝します。

小堀 昇(花小金井教会)