初めの愛に留まる | エレミヤ書 2章

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エレミヤ書 2章

主はこう言われる。
わたしは、あなたの若いときの真心
花嫁のときの愛
種蒔かれぬ地、荒れ野での従順を思い起こす。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エレミヤ書 2章2節

初めの愛に留まる

2章では初めの頃の愛が語られます。イスラエルは主なる神に対して純粋な信仰を持っていました。これは出エジプトのことだと考えられています。イスラエルは花嫁のように描かれ、夫である神と深く愛し合っていました。荒れ野を忠実に歩んだイスラエルの姿。こうしたエレミヤ書の書き方に疑問を覚える方もおられるでしょう。イスラエルは不平不満を言い、決して従順ではなかったのです。しかしそのようなイスラエルを神は「従順」だったと言われます。神の眼差しがいかに慈愛に満ちているかわかります。その神からイスラエルは離れたのです。

神から離れたイスラエルが行ったのが13節にある二つの悪です。それは「神を捨てること」と「こわれた水溜を掘った」ことだと言われています。神は生ける水の源といわれているように、このお方から私たちは信仰の潤いを得るのです。こわれた水溜は偶像礼拝のことです。人間が造り出したものから恵みを得ようとする愚かさを表現しています。

このようなイスラエルの罪を嘆きつつ、神は初めの愛に立ち帰るようにと迫ります。厳しい裁きの言葉は立ち帰れという主の情熱の裏返しです。この主の情熱を受け止め、初めの愛に留まるのです。

【祈り】

主よ、私たちが初めに抱いた熱き思いを忘れることがありませんように守り導いてください。

小宮山 裕一(網島教会)