嘆きの日を喜びの日に変える神 | エステル記 8-10章

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エステル記 8-10章

悩みが喜びに、嘆きが祭りに変わった月として、この月の両日を宴会と祝祭の日とし、贈り物を交換し、貧しい人に施しをすることとした。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エステル記 9章22節

嘆きの日を喜びの日に変える神

第12の月、すなわちアダルの月の13日は、敵がユダヤ人を征伐しようとしていた日でした。しかし、エステルの願いにより、事態は逆転します。その日は、ユダヤ人が仇敵を征伐する日となったのです。ユダヤ人は、この日を祝宴と喜びの日としました。ユダヤ人は今でも、この日をプリムの祭りとして祝っています。プリムの祭りの由来については、9章24節から26節にこう記されています。「全ユダヤ人の敵アガグ人ハメダタの子ハマンはユダヤ人絶滅をたくらみ、プルと呼ばれるくじを投げ、ユダヤ人を滅ぼそうとした。ところが王に知らされると、王は文書をもってハマンがユダヤ人に対してたくらんだ悪いたくらみはハマン自身の頭上にふりかかり、彼は息子らと共に木につるされるよう命じられた。それゆえ、この両日はプルにちなんで、プリムと呼ばれる」。

エステル記には、神という言葉が一度も記されていません。しかし、この物語の中で働かれているのは、イスラエルの神、主です。主は、モルデカイやエステルを用いて、更には、ペルシアの王クセルクセスを用いて、御自分の民を救い、嘆きの日を喜びの日に変えてくださったのです。

【祈り】

神よ、あなたは、さまざまな人を用いて、御自分の民を救い、嘆きの日を喜びの日へと変えてくださいます。感謝いたします。

村田 寿和(羽生栄光教会)