苦難のうちにあっても喜びに満ちあふれる | コリントの信徒への手紙二 7-9章

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コリントの信徒への手紙二 7-9章

わたしは慰めに満たされており、どんな苦難のうちにあっても喜びに満ちあふれています。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙二 7章4節

苦難のうちにあっても喜びに満ちあふれる

7章では、パウロとコリントの教会の人びととの関係がうかがえます。私たちは教会においても人とのかかわりに頭を悩ませることがあります。パウロも困難を感じることがあったようです。

「あなたがたを悲しませたことは知っています」(8節)と、たとえ言い過ぎて悲しませることがあっても、正しい道に立ち帰らせるために語らなければならないことがありました。「神の御心に適った悲しみは、取り消されることのない救いに通じる悔い改め」(10節)が生じます。神の御言葉によって教え、戒めることは、悔い改めて、共に主イエス・キリストの十字架のもとに立つことへと導くのです。ですから、パウロは「あなたがたに厚い信頼を寄せている」(4節前半)と、臆することなく語ります。

教会の交わりはキリストの十字架に基づく交わりにほかなりません。私たちはキリストを通して神と和解させていただき、共に立って神をほめたたえる者とされました。それゆえ、たとえ一時、不穏な関係になったとしても、互いに赦し合うことによって、むしろ交わりが強められることが起こる。ただ悲しむことで終わるのではなく、慰めに満たされ、共に喜びに満ちあふれるのです。

【祈り】

悔い改め、赦し合って慰めと喜びに満たされますように。

古澤 純人(徳島教会)