神の賜物である生活を楽しむ | コヘレトの言葉 5章

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コヘレトの言葉 5章

焦って口を開き、心せいて
神の前に言葉を出そうとするな。
神は天にいまし、あなたは地上にいる。
言葉数を少なくせよ。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コヘレトの言葉 5章1節

神の賜物である生活を楽しむ

今やコヘレトは、神との関係に基づいて私たちに「神を畏れ敬う」という根本から毎日の生活一つ一つを見つめ直すことを促します。

そのとき真っ先に与えられることは、「心せいて神の前に言葉を出そうとするな」という教訓です。「饒舌になる」ことが「神を畏れ敬う」ことの対極にあるものとして発見されます。また、「悩み、患い、怒りが尽きない」私たちのありさまは、天にいます方がおられることを忘れ、その方と自分との関係を忘れたありさまではなかったかと、思い直させてくれます。

そのように心と口が整えられていったとき、「太陽の下で労苦した結果のすべてに満足することこそ、幸福で良いことだ。それが人の受けるべき分だ」いう(17節)、ほがらかな、肯定的な生活観に至ることができます。

そこに現れるのは、「自らの分をわきまえ、その労苦の結果を楽しむように定められている。これは神の賜物なのだ」という(18節)、神の賜物として「楽しむ」ことのできる生活です。神が心に喜びを与えられるのだから!(19節)

赤石 純也(伊丹教会)