秩序と平和の神への礼拝の時 | コリントの信徒への手紙一 14章26-40節

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コリントの信徒への手紙一 14章26-40節

神は無秩序の神ではなく、平和の神だからです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙一 14章33節

秩序と平和の神への礼拝の時

真理がどこにあるのか分からない。それを真剣に問うことさえも許さないような世の中です。礼拝は、私たちをそこから目覚めさせ、真理へと引き戻してくれます。

しかし、コリント教会での礼拝は、それによって目覚めるどころか、教会の外の世界の見栄の張り合いをそのまま持ち込むような礼拝になってしまっていました。

パウロはここで、「婦人たちは、教会では黙っていなさい。婦人たちには語ることが許されていません」と語ります。これは、コリント教会のひどく混乱した状態に向けて、その騒ぎを静めるための言葉として理解すべきでしょう。パウロは教会での女性の働きを決して低く見たり、制限したりはせず、むしろ男性以上に評価しています(ロマ16章1、2節を参照)。

パウロは、コリント教会の人びとを神との真実の出会いへと導きたかった、それを実現する秩序ある礼拝を回復させたかったのです。今、良き秩序と平和の中で礼拝ができることを私たちは改めて感謝したいと思います。私たちの明日の礼拝も、神が秩序と平和の内に祝福してくださいますように。

吉岡 契典(神戸改革派神学校)