誰が主のようであろうか | ミカ書 7章

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ミカ書 7章

主は再び我らを憐れみ
我らの咎を抑え
すべての罪を海の深みに投げ込まれる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ミカ書 7章19節

誰が主のようであろうか

ミカは、どこを探しても正義と真実を求める者がいないことを嘆きます。それは、時期が過ぎて収穫すべき実がどこにもない悲しさにたとえられます(1、2節)。民も役人も悪事にたけ、己の利益のためには命さえ奪い、家族をも敵とみなします。しかし、わたしは主を仰ぎ見ると、悲惨と混乱の中で、ミカは主の救いを待ち望みます。

敵は、神の裁きを受けた民に対し、お前は二度と立ち上がれないと嘲ります。そこにしかし、神の驚くべき救いの約束が語られます。「主は再び我らを憐れみ、我らの咎を抑え、すべての罪を海の深みに投げ込まれる」と。

神はキリストにあって神の民の罪を海の深みに投げ込まれました。それゆえ、この罪を再び引き上げることは誰にもできません。神は「永久に責めることはなく、とこしえに怒り続けられることはない」お方だからです(詩103編9節)。

待降節のこのとき、「誰が主のようであろうか」(ミカの名前の意味)という問いに対し、「あなたのような憐れみ深い神はほかにはおられません」と、感謝と喜びをもって告白しようではありませんか。

漆崎 英之(金沢伝道所)