御子によって新しい契約を結ばれる神 | ヘブライ人への手紙 8章

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ヘブライ人への手紙 8章

神は「新しいもの」と言われることによって、最初の契約は古びてしまったと宣言されたのです。年を経て古びたものは、間もなく消えうせます。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ人への手紙 8章13節

御子によって新しい契約を結ばれる神

イスラエルの民は、神との間に契約を結んでいました。しかし、神は、新しい契約を結ぶと宣言なさいました。

古い契約に欠けていたのは、その内容についてではありません。その本質である、「わたしはあなたたちの神となり、あなたたちはわたしの民となる」という点は初めから少しの変更もありません(出6章7節、レビ26章12節等)。問題は、契約の当事者である神の民が、人間の肉の弱さゆえに、その契約を守り通すことができなかったことにあります。

そこで神は、驚くべき恩恵の御業を行われました。神は、御子キリストを罪深い肉と同じ姿でこの世に送り、十字架の上に犠牲にするまでして、私たちを永遠の破滅から救い出そうとしてくださいました。「これは、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である」とキリストが宣言されたときに制定された新しい契約です(マコ14章24節)。そして、この新しい契約に私たちを招いてくださっています。

その尊い招きに感謝をもって応答いたしましょう。私たちは罪の完全なる赦しが約束された者なのですから。

教育機関誌 委員会