人の悲しみに共鳴するヤベシュの住民 | サムエル記上 31章

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サムエル記上 31章

ギレアドのヤベシュの住民は、ペリシテ軍のサウルに対する仕打ちを聞いた。戦士たちは皆立って、夜通し歩き、サウルとその息子たちの遺体をベト・シャンの城壁から取り下ろし、ヤベシュに持ち帰って火葬に付し、彼らの骨を拾ってヤベシュのぎょりゅうの木の下に葬り、7日間、断食した。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 サムエル記上 31章11節~13節

人の悲しみに共鳴するヤベシュの住民

イスラエルの初代の王サウルは、ペリシテ軍との戦いに敗れ、悲劇的な死によって生涯を閉じました。

イスラエルの王は、戦いに勝って神の民を守る責任があります。しかし、それ以上に、王は誰よりも率先して神への信頼と服従に生きなければなりません。その信仰的求めのゆえに、サムエルの指導は厳しく、サウルの小さな失敗についても厳しい裁きがなされました。

サムエル記は、神の信仰的求めに応えなかったサウルの弱さと欠けを繰り返し指摘してきました。そして、それを読む私たちも、サウルの信仰的弱さを鋭く追及し、断罪してきたのではないでしょうか。しかし、彼の弱さは、サウルだけのものでしょうか。ごく普通の人間の罪人としての実体がサウルという人物によって浮き彫りにされただけで、罪深さという点においては私たちも彼と何ら違わないのではないでしょうか。

ギレアドのヤベシュの住民は、サウルとその息子たちの遺体を引き取り、丁重に葬り、7日間、断食しました。私たちも人の悲しみに共鳴し、心に寄り添える者とならせていただきたいと願います。

小澤 寿輔(高知教会)