目には見えない強い支え | コリントの信徒への手紙二 4章

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コリントの信徒への手紙二 4章

わたしたちの一時の軽い艱難は、比べものにならないほど重みのある永遠の栄光をもたらしてくれます。わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙二 4章17節~18節

目には見えない強い支え

ある日、テレビの番組に、何が人生で一番大切なものなのかが分らず、悩んでいる女子高生が出ていました。彼女は答えを求めて小さな島に行き、あるおばあさんを訪ねて、人生で一番大切なものは何かと尋ねました。そのおばあさんが、開口一番、「目に見えるものは結局壊れてなくなっちゃうから、そりゃあ目に見えないものが大事よ」と答えたのを聞いて、わたしは驚きました。パウロも基本的に同様のことを語っています。しかし問題は、目に見えるものが過ぎ去ったその先に何があるかです。

17節に「永遠の栄光」という言葉があります。それが先にあるからこそ自分は落胆せず、心強いのだとパウロは語りました。パウロのような人が存在した事実は、人間にはこういう生き方があり、このような希望をもって生きる道が私たちにも開かれていることを意味します。

人は目に見えない神に信頼して強く生きることができる。この希望を、私たちが出会う、悩み迷う人びとに伝えたいと思います。パウロが心強いと語った主の力が、この私たちのきょうにも働いてくださいますように。

吉岡 契典(神戸改革派神学校)