ラザロとの食卓と葬りの備え | ヨハネによる福音書 12章1-11節

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

ヨハネによる福音書 12章1-11節

過越祭の6日前に、イエスはベタニアに行かれた。そこには、イエスが死者の中からよみがえらせたラザロがいた。…ラザロは、イエスと共に食事の席に着いた人々の中にいた。イエスは言われた。「…わたしの葬りの日のために、それを取って置いたのだから。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 12章1節~2節、7節

ラザロとの食卓と葬りの備え

過越祭の6日前のことです。主イエスは再びベタニアのマルタとマリアの家に行かれました。そこには、主イエスが墓から呼び出されたラザロがおりました(11章44節)。マルタとマリアは、弟を死者の中から生き返らせた主イエスに感謝して、夕食を用意します。生き返ったラザロと主イエスとマルタとマリアたちが、共に食卓の席についています。

マルタとマリアの姉妹は弟のラザロが亡くなって、彼を墓に葬った時に、このように再び食卓を囲むことができるようになるとは思いも寄らなかったでしょう。姉妹たちは主イエスの力ある業に感謝をしました。そこで、マリアは、一見、不可思議にも見える行動を取りました。主イエスの足に純粋で高価なナルドの香油を塗ったのです。弟子の一人ユダはその行動を批判しました。しかし、マリアのしたことは、主イエスの葬りの備えとなりました。

この後、主イエスは十字架にかけられます。そして墓に葬られます。しかし、日曜日には復活されます。主イエスは、私たちを復活の命に招くために十字架への道を歩まれます。

小峯 明(船橋高根教会)