神の家の価値観 | エフェソの信徒への手紙 2章

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エフェソの信徒への手紙 2章

従って、あなたがたはもはや、外国人でも寄留者でもなく、聖なる民に属する者、神の家族であり、使徒や預言者という土台の上に建てられています。そのかなめ石はキリスト・イエス御自身であり…神の住まいとなるのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エフェソの信徒への手紙 2章19節~22節

神の家の価値観

初代教会の信者は、神との関係、互いとの新しい関係を家族概念の用語で表現することを好みました。神は、子たちに命を与え、教育し、憐れみを示し、配慮する、信頼できる親・家族の長として描かれます(2コリ6章18節、エフェ2章)。また、互いの関係は、忠誠を尽くす兄弟姉妹として表現されています。明らかに彼らは互いに愛し、配慮し、憐れみ合うばかりか、他者の名誉を守ることにも献身的です(ヨハ13章34、35節)。

1世紀の頃、社会システムとしての家はどのように機能していたのでしょうか。当時の主要な社会システムの一つは、祖父母、両親、子ども、奴隷からなる大家族の親密な間柄で、これが社会の根幹を成していました。もう一つは政治権力の公的な領域です。父親は権威者、保護者、教育者の象徴でした。とりわけ教育者として、父親は子ども(特に息子たち)に重んじるべき徳を教える責任があります。家庭の基本的価値観は、コイノニア(共有・交わり)、献身、忠誠、生涯にわたる世話、もてなしです。このような価値観はどれくらい今日のクリスチャンの家庭に反映されているでしょう。

ステファン ・ファン・デア・ヴァット(神戸改革派神学校)