まことの信仰 | ヘブライ人への手紙 11章

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ヘブライ人への手紙 11章

信仰がなければ、神に喜ばれることはできません。神に近づく者は、神が存在しておられること、また、神は御自分を求める者たちに報いてくださる方であることを、信じていなければならないからです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ人への手紙 11章6節

まことの信仰

神の像(かたち)に造られた人間の本来的使命は、神に喜ばれることです。信仰者に対するヘブライ的な称賛の言葉は、「神と共に歩む人」(例えば創5章24節)です。神に喜ばれる人の言い換えでしょう。

神に喜ばれるには、まずその神を信じる信仰がなければなりません。神が生きて存在しておられると信じるから、その神に近づこうとするのです。物理的な距離の問題ではなく、私たちの心や魂が、罪によって神から離れている状態から、神と共にありたいと欲することが「近づく」ことです。私たちが神に近づきたいと欲することは神も望んでくださることです。側に居ると、祈りも耳に届きやすいでしょう。

祈りは一方通行ではなくて神は聞いて答えてくださると信じることが、信仰です。

実際、神は「ご自分を求める者たち」を顧みて「報いてくださる方」です。ヘブライ人への手紙11章6節の「求める」という原文ギリシア語は、「まじめに、熱心に求める」という意味の言葉です。英語の聖書は、たいていその意味が反映されています。

神は、真摯で誠実な信仰を喜ばれる方なのです。

小川 洋(高松教会)