神の前をたゆまず歩こう | 歴代誌下 27章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

歴代誌下 27章

ヨタムは主なる神の御前をたゆまず歩き続けたので、勢力を増すことができた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌下 27章6節

神の前をたゆまず歩こう

ウジヤの次のユダの王は、ウジヤの生前から王宮を取りしきっていた彼の子ヨタムです。聖書における彼についての記述が短いのは、皮肉なことに彼が歴代の王たちと比べて良い王であったからです。彼は「父ウジヤが行ったように、主の目にかなう正しいことをことごとく行った」だけでなく、父の罪の姿から学び、「主の神殿に入ることだけはしなかった」のです(2節)。つまり、神の前に思い上がることなく、王の務めを果たしたのでした。

彼の建築事業を中心とする内政も軍事的成功も、父ウジヤの手がけた事業を引き継いだものでした。彼が新しく始めたことは何もありません。その意味では、ヨタムは王としては凡庸だったのかもしれません。彼が王として優れている点をあげるなら、それは「主なる神の御前をたゆまず歩き続けた」ことに尽きるでしょう。そして、これこそ、神の民を治める王にふさわしい態度だったのです。

歴史に残るような偉大なことを成し遂げなくても、たとえ平凡な人生であったとしても、神の前に誠実にたゆまず歩き続けるならば、神はその人を祝福してくださいます。私たちもまたそのような人生を歩みたいものです。

松田 基教(多治見教会)