歴代誌下 21章
民は、その先祖のために火をたいたようには、彼のために火をたくことをしなかった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌下 21章19節
愚かな王の末路
松田 基教(多治見教会)
民は、その先祖のために火をたいたようには、彼のために火をたくことをしなかった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌下 21章19節
松田 基教(多治見教会)
2016年9月の聖書日課をまとめて表示します。
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ヨシャファトの次にユダの王となったのは、子のヨラムでした。ヨラムは、彼以前の王たちにもまして悪く愚かな王でした。彼は王座を奪われることを恐れて、自分の兄弟すべてと国の高官の何人かを退けました。その統治においては、ユダの支配下にあったエドムやリブナの離反を招き、ユダの国力を低下させました。信仰面においても、父ヨシャファトが取り除いた聖なる高台を再び造り、民にも偶像礼拝をそそのかしました。こうした彼の行いは、やがてその報いを彼自身にもたらすことになります。
神は、預言者エリヤを通して、彼の愚かさに対する裁きを告げます。その内容は、災いが彼の周囲の者たちを襲うこと、そして、彼自身が病に苦しめられることでした。災いは現実のものとなり、彼の子はひとりを残して失われます。そして、内臓を襲った不治の病によってヨラムは苦しみの中で死にました。彼は民からもその死を惜しまれることはありませんでした。まさに神からも人からも捨てられた王であったのです。神と人を愛することをキリストから教えられた私たちは、神と人とに愛される人生を歩みましょう。