月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年4月28日(火)

サムエル上5-6章 神の勝利

  

箱が移されて来ると、主の御手がその町に甚だしい恐慌を引き起こした。町の住民は、小さい者から大きい者までも打たれ、はれ物が彼らの間に広がった。(サムエル上5:9)

 戦地から戻ったペリシテ人は、契約の箱を彼らの町アシュドドに持ち帰り、彼らの礼拝するダゴンの神殿に運び入れます。その後、不思議なことが連続して起こるのです。ダゴン像が倒され、破壊され、また、アシュドドと近隣の人びとを原因不明の腫瘍が襲います。恐怖に襲われた彼らは、契約の箱を別の町に移すのですが、行く先々で同じ悲劇が繰り返されます。結局、彼らは契約の箱をイスラエルに返すことにします。

 そのときのペリシテには、イスラエルに対して「雄々しく男らしく」戦った勝利者の姿はなく、反対に、死の恐怖の中で混乱する敗北者そのものでした(4章9節等参照)。

 このイスラエルとペリシテの戦いとその顛末を通して教えられる最も重要なことは、真の勝利者は主なる神ご自身だ、ということです。そして、これは主を信じる信仰者にとって、まさに希望そのものです。なぜなら、どのような敵をも打ち滅ぼす主が信仰者とともに戦ってくださるからです。「わたしたちの主イエス・キリストによってわたしたちに勝利を賜る神に、感謝しよう」(1コリ15章57節)。

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