月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年4月19日(日)

ヨハネ20章1-18節 後ろから語りかけてくださる主イエス

  

天使たちが、「婦人よ、なぜ泣いているのか」と言うと、マリアは言った。「わたしの主が取り去られました。どこに置かれているのか、わたしには分かりません。」こう言いながら後ろを振り向くと、イエスの立っておられるのが見えた。しかし、それがイエスだとは分からなかった。(ヨハネ20:13-14)

 墓から主イエスの御遺体が取り去られたと考えて、マリアは泣いていました。そのマリアに復活された主イエスが現れます。マリアが後ろを振り向くと、主イエスが立っておられるのが見えました。しかし、マリアには、それが主イエスだとは分かりませんでした。

 なぜ、マリアは後ろに立っている人が主イエスだと分からなかったのでしょうか。そのヒントは、「後ろを振り向く」という言葉にあります。ヘブライ人は、過去を前にあるもの、将来を後ろにあるものと考えるそうです。マリアにとって主イエスは過去の人であり、将来(後ろ)に立っているとは考えられなかったのです。しかし、復活された主イエスは過去からではなく、将来から声をかけてくださいます。

 復活された主イエスは時間を超えた永遠のお方です。復活された主イエスは、良き羊飼いとして、御自分の羊の名を将来から呼ばれます。それゆえ、主イエスが「マリア」と呼ばれると、彼女は振り向いて「ラボニ」(わたしの先生)と答えました。主イエスは、将に来られるお方として、私たちに語りかけてくださいます。そこに、私たちの救いの確かさがあります。

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