月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年3月11日(水)

箴言31章 未来にほほえみかける知恵

  

あでやかさは欺き、美しさは空しい。
主を畏れる女こそ、たたえられる。(箴言31:30)

 箴言の最後を飾るのは、「有能な妻」を描いた詩です。イスラエルの民の間ではこうした御言葉が家庭を祝福する知恵として学ばれたことでしょう。

 ここに描かれた妻の有能さとは、夫に対する忠実さと、家を切り盛りする勤勉さ、周囲との人間関係を豊かにする言葉と細やかな配慮です。

 けれども、そのすべてを支えているのは主を畏れる信仰です。箴言で語られてきた知恵の実りが、このような家庭をモデルにして美しく描写されます。

 聖書の言葉では「知恵」という語は女性形です。それで知恵を女性に見立てた喩えが多いのでしょうが、旧約聖書ではイスラエルの民が主の伴侶とされ(イザ54章6節、他)、新約聖書では教会が主の花嫁として描かれます。それを合わせて考えますと、「有能な妻」とは、主の家を任された私たちのことです。その知恵は家庭にも教会にも豊かな実りを約束しています。

 御言葉の知恵は、私たちに「力と気品」を与え、私たちの「未来にほほえみかけ」ます(25節)。

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