月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年2月 3日(月)

士師3章 それでも救う神

  

イスラエルの人々が主に助けを求めて叫んだので、主は彼らのためにひとりの救助者を立てられた。これがベニヤミン族のゲラの子、左利きのエフドである。イスラエルの人々は貢ぎ物を彼の手に託して、モアブの王エグロンのもとに送った。(士師3:15)

 背信、裁き、叫び、そして士師による救い、これが士師記のパターンを作っています。そしてまた、この理想の形式が次第に崩れていくところに、この時代の悲しみがあります。二番目の士師エフドからすでに崩壊が始まります。

 神が起こされた敵モアブの王エグロンは、神の民を18年間苦しめました。助けを求める民に神が与えられた士師は左利きのエフドです。彼は両刃の剣を作り、右足に縛り付けます。左利きの彼には使いやすく、敵の警備を欺くためでもあります。

 エフドは丸腰と思われ、一人敵陣に入り、貢ぎ物を収めます。「神からの託宣」と言って内密の話をもちかけ、王と二人きりと油断させたところを剣で一突き。王は死にました。非常に太った王の名前エグロンは「子牛」という皮肉な意味です。彼は贈物に弱く騙されやすい。また王が殺されても家来は気づかない。敵の滑稽さとエフドの狡猾さが対照的です。エフドはだまし討ちをした点で不完全ですが、それでも神は彼を用いました。人間の弱さや罪がはびこる時代にも、神は助け手を必ず備えてくださいます。

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