ただ神の恵みによって救われる。私たちはそれを信じて、受け取らせていただくだけでいい。この「福音=グッドニュース」を、聖書から再発見したことが、ルターの原動力でした。当時のローマ・カトリック教会から破門されようとも、この福音をもう離したくない、そういう思いに突き動かされるままに進んでいくうちに、いつの間にか新しい教会が誕生していたというのが、実際の感覚でありましょう。それほどに、ルターにとって福音は命、力、そして光でした。事実、あなたがたは、恵みにより、信仰によって救われました。このことは、自らの力によるのではなく、神の賜物です。行いによるのではありません。それは、だれも誇ることがないためなのです。(エフェソ2:8-9)