月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年10月28日(月)

エフェソ2章1-10節 ただ神の恵みによって

  

事実、あなたがたは、恵みにより、信仰によって救われました。このことは、自らの力によるのではなく、神の賜物です。行いによるのではありません。それは、だれも誇ることがないためなのです。(エフェソ2:8-9)

 ただ神の恵みによって救われる。私たちはそれを信じて、受け取らせていただくだけでいい。この「福音=グッドニュース」を、聖書から再発見したことが、ルターの原動力でした。当時のローマ・カトリック教会から破門されようとも、この福音をもう離したくない、そういう思いに突き動かされるままに進んでいくうちに、いつの間にか新しい教会が誕生していたというのが、実際の感覚でありましょう。それほどに、ルターにとって福音は命、力、そして光でした。

 逆に言えば、それをいただくまでの彼は、死の暗闇にさまよっていました。神の御心に沿って歩みたいと、禁欲的な生活に励めば励むほどに、自分のどうしようもない汚れが見えて来て、裁きの神への恐れがどんどん大きくなっていく。

 同様に、「こんなわたしでは裁かれる、神は怒っておられる」と、自分の罪深さにひそかに悩んでいる方がいらっしゃるかもしれません。でも、その罪の自覚が与えられたのは、神の恵みであり、救いの始まりです。すでに神は、あなたを救い始めていてくださいます。だから、もう恐れなくていいのです。

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