月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年6月21日(金)

詩編62編 わたしの魂は沈黙して、ただ神に向かう

わたしの魂は沈黙して、ただ神に向かう。
神にわたしの救いはある。
神こそ、わたしの岩、わたしの救い、砦の塔。
わたしは決して動揺しない。(詩編62:2-3)

 「わたしの魂は沈黙して、ただ神に向かう」という言葉は、6節にもあります。口語訳では「わが魂はもだしてただ神をまつ」となっています。神の御支配、神の御業をただジッと待つというような、思いを鎮め、ただ思いを神に向けるというような静的な姿勢ではありません。思いを激しく神に向け、神が実現してくださることを見届けるという熱い思いで神の御業を待っている姿勢です。

 こうした思いで、期待しながら待っている出来事は、私たち人間が考えるようなものではなく、「こんなことが、起こり得るのか」と驚くような、徹底的に神の観点に基づく出来事です。この詩人は、それがなされることを信じ、見つめて待っているのです。

 詩人は、こうした熱い思いで神の御業を待ち望んでいます。ですから、「沈黙して、ただ神に向かう」という言葉に続けて、「神にわたしの救いはある(口語訳では、わが救は神から来る)」と、歌い上げることができました。

 私たちにはできないことも、神はおできになるのです。この信仰を抱いて、しっかりと生きていきましょう!

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