月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年4月17日(水)

マタイ26章26-30節 最後の晩餐

一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。「取って食べなさい。これはわたしの体である。」(マタイ26:26)

 十字架前夜の食事の席は、過越の祭りをお祝いする食事です。出エジプトの出来事に先立ち、神はイスラエルの民に約束を与えられました。それは、鴨居と柱に印をつけたイスラエルの家には災いをくださないという約束です。エジプトには大いなる悲劇が襲いましたが、この約束の故に、災いはイスラエルの家を過ぎ越していきました。

 過越は神の約束の真実さと、奴隷状態であったイスラエルの人びとを主がその御手をもって解放してくださったことを覚える時です。そして、キリストは、私たちを罪の奴隷から解放するために十字架におかかりになりました。まさに、旧約の出エジプトは、新約においてはキリストの十字架によって成し遂げられました。

 主イエスは、過越の食事を弟子たちとされました。なぜ主イエスは裏切ることがわかっていた弟子たちと食事をされたのでしょうか。これは主イエスの弟子たちへの愛の表れです。裏切るから見捨てるのではなく、裏切ることがわかっていても最後まで寄り添うお方。このお方のまなざしは、今を生きる私たちにも豊かに注がれています。

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