月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年11月 4日(日)

マタイ22章34-46節 あなたの主である神を愛しなさい

イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』…第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』」(マタイ22:37,39)

 律法は、世のすべての人たちのためのものではなく、キリスト者の信仰生活の指針であり、神がモーセに与えてくだった約束です。

 選びの民であるキリスト者は、律法に記録されている許可されたことと禁止されたことに視線を固定してしまうときがあります。それで、キリスト者は、神が御自身の民に律法を与えてくださったおもな目的を悟ることができず、その上、自分は律法をよく守る者として、他者に対して厳しい物差しをあてることがあります。彼らは律法を犯す者に対して自ら裁き主になり、罪に定めてしまいます。

 この箇所で、主イエスが律法について新しい解釈をしているように見えますが、実はそうではありません。主イエスは、旧約聖書を引用して律法を明快に説明しています。「あなたの神である主を愛しなさい」とは申命記6章5節の御言葉を引用したものであり、「隣人を自分のように愛しなさい」はレビ記19章18節を引用したものです。主イエスはファリサイ派の人たちに律法が与えられた意味の根本を教えたかったのです。それが神を愛すること、隣人を愛することです。

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