月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年3月10日(土)

創世記12章 祝福の源となるために

「あなたは生まれ故郷
父の家を離れて
わたしが示す地に行きなさい。
わたしはあなたを大いなる国民にし
あなたを祝福し、あなたの名を高める
祝福の源となるように。
あなたを祝福する人をわたしは祝福し
あなたを呪う者をわたしは呪う。
地上の氏族はすべて
あなたによって祝福に入る。」(創世記12:1-3)

 神の救いの歴史は、アブラムの召しから大きく進展します。神がアブラムを祝福し彼の名を高め、彼の子孫を大いなる国民になさるのは、アブラムが祝福の源となるためです。アブラムの召しは、彼の祝福と彼の子孫の祝福のためだけではありません。地上の氏族が、すべて彼によって祝福にあずかるためです。

 これから読み進める物語は、アブラムがどのようにして祝福の源の器となっていくかという彼の霊的成長を描いています。また、地上の氏族は、アブラムとその子孫を祝福してくださった神を誉め讃えることにより、彼らもまた神の祝福の中へと招かれます。

 アブラムは祝福の源となるために、生まれ故郷、父の家を離れて、神が示す地に旅立たねばなりませんでした。父の庇護のもとに留まっていては、父に仕えるだけの人生で終わります。アブラムは、神のご計画に用いていただく人となるために、神にのみ依り頼む人生へと歩み出します。

 私たちが信仰の人生を歩むのも、周りの人が私たちによって神の祝福に入るためです。神に依り頼む者への祝福は、その人の救いだけに限定されない広がりに開かれています。

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