月刊誌リジョイス 聖書日課 2017年7月31日(月)

マタイ16章 天国を開く鍵

「わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。」(マタイ16:19)

 『ハイデルベルク』問83はその答で、鍵の務めとは「福音の説教とキリスト教的戒規」であり、これらによって、「天国は信仰者たちには開かれ、不信仰な者たちには閉ざされる」と教えています。「つなぐ」とは、縛る・禁止する、「解く」とは、開放する・許可するという意味です。天国への入国を禁止したり許可したりする権限(鍵の務め)を、主は「わたしの教会」(18節)に授けられたのです。

 神に背いた私たちは、天国に入る資格を失いました。それゆえ天国に入るには罪の赦しが必要です。天国の扉を開く鍵、罪の赦しの権限を主はご自分の教会に与えられました。キリストの教会が罪の赦しを宣言するならば、それは天においても有効なのです。

 地上の教会で福音を信じ洗礼を受け、罪を赦された人は、天上でも裁かれることはありません。たとえからみつく罪にひと時倒されたり、救いの確信が揺らぐことがあったりしても、主の約束は確かです。

 「あなたの罪はゆるされた」と語ってくださる主は、この確かな約束を目に見える教会を通して与えてくださっています。地上の教会に加えられることは、天国に加えられることなのです。

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