月刊誌リジョイス 聖書日課 2017年7月27日(木)

フィリピ3章 天に本国を置く私たち

しかし、わたしたちの本国は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、わたしたちは待っています。(フィリピ3:20)

 言葉の通じない外国に行くことは心細いことで、わたしはインド旅行で不安を経験しましたが、その時の頼みの綱は、在印日本大使館に勤務していた知人の電話番号でした。普段は特別意識しないことなのですが、何が最終的に自分を助けてくれて、どこの誰が自分の味方となり、責任を持って守り、自分の居場所と身分を保証してくれるのかというと、それはやはり自分が属する国なのです。

 『リジョイス』の読者は日本人が多いでしょうし、この手紙を書き記したパウロはユダヤ人でした。しかし、地上の国家的所属を超えて、信仰者は天国に国籍を持っているとパウロは語ります。そして私たちの本国が天にあるということは、私たちが危機に瀕した時の最終的な身分を保証し、最終的に私たちの身元を引き受け、その生活と命の安全を保証してくれるのが、その天の国でありそこにおられる神だということです。

 聖餐式は私たちの身分と存在の証明として、私たちは誰なのか、どこに所属し、誰に守られて生きる者であるのかを、ありありと示してくれます。きょうも私たちは天の本国に属し、守られています。

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