月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年5月15日(日)

使徒2章 聖霊による神の業の宣教

「彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」(使徒2:11)

 教会が伝道へと出ていく上で解決されなければならないのが、言葉の問題でした。それは外国語を修得するという外的な問題だけではありません。私たちは同じ言葉を話しながら心が通じ合わず、通い合わないという現実にも直面します。互いに話し合いながら、それで心が通い合うわけではなく、むしろ誤解したり、対立したり、ぶつかり合っていきます。そしてどんなに熱心に語り合っても、それによって問題が解決し、心が通い合うようになるよりは、むしろますます離反し、敵対してしまう、それがバベルの呪いです。

 これを解決できるのは、交わりの絆である聖霊だけです。聖霊が働かれるとき、そこに和解と交わりを生み出すような言葉が語られていくようになります。聖霊降臨の出来事とは、バベルの呪いが解かれて、言葉による交わりが回復されるようになったということでした。それぞれが理解し、通じ合う言葉によって「神の偉大な業を語る」ようになったのです。そしてそこから教会の宣教は、世界に向けて開始されていきました。

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