月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年4月25日(月)

ヨブ21章 神に逆らう者が生き永らえて

なぜ、神に逆らう者が生き永らえ
年を重ねてなお、力を増し加えるのか。(ヨブ21:7)

 悪人は、不幸になる運命だと語るツォファルの威嚇を、ヨブは忍耐をもって受けとめ、「どうか、わたしの言葉を聞いてくれ。聞いてもらうことがわたしの慰めなのだ」と友人たちに願っています(2節)。

 本当に、ツォファルの言う通りなのか。ヨブの目には、悪人であっても、「彼らは幸せに人生を送り、安らかに陰府に赴く」ことがあるように見えます。「なぜ、神に逆らう者が生き永らえ、年を重ねてなお、力を増し加えるのか」。このことは、ツォファルら友人たちが語る因果応報の教理でも説明がつきません。ヨブは、ツォファルらの言葉にある嘘を指摘します。「悪人が災いの日を免れ、怒りの日を逃れている」。そうであるならば、ヨブへの威嚇も、慰めも的外れであるはずです。「それなのに空しい言葉で、どのようにわたしを慰めるつもりか。あなたたちの反論は欺きにすぎない」。ヨブは、友人たちの因果応報の教理を痛烈な言葉で批判します。ヨブは本当のことが知りたいからです。

 私たちにも分からないことが多くあります。そのことに欺きの言葉ではなく、謙虚に向き合えたらと願います。

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