月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年10月13日(火)

サムエル下15章 本当の力

「わたしが主の御心に適うのであれば、主はわたしを連れ戻し、神の箱とその住む所とを見せてくださるだろう。」(サムエル下15:25)

 再びダビデに会うことがゆるされたアブサロムでしたが、やがてそのダビデの王位を狙うようになります。放っておいても彼は王となる器量があった人かもしれません。しかし、ダビデから王位を奪うことで、王になろうとします。そして、彼が40歳のとき、ついにその思いを実行に移し(7節)、ヘブロンで反抗の狼煙を上げます。最初は少数でしたが、徐々にアブサロムを支持する人々が増加していきます。

 これを聞いたダビデはアブサロムに抵抗もせず、あっさりとエルサレムを脱出していきます。彼に従って行こうとする者をエルサレムに帰したりもします。これではまともにアブサロムの攻撃を撥ね除けることはできません。ここに、若いころのような勇敢さでもって、正面から敵と戦うダビデの姿はありません。むしろ、アブサロムの家臣団を混乱させるという戦術を取ります。

 このようなダビデの行動を見ればアブサロムがわざわざ暴挙に出る必要はなかったかのように思われます。しかし、力は腕の力、暴力だけではありません。一見姑息のようであってもダビデは実は忍耐する力を蓄えていたのです。

コントローラ


自動再生されない方はこちらから再生(mp3形式)
Copyright (C) 2015 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.