月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年4月6日(月)

イザヤ16章 慈しみをもって立てられる王座

そのとき、ダビデの幕屋に
王座が慈しみをもって立てられ
その上に、治める者が、まことをもって座す。
彼は公平を求め、正義を速やかにもたらす。(イザヤ16:5)

 15章に続いてここはモアブについての託宣です。このモアブに対して厳しい言葉が投げかけられるのは、彼らの傲慢、高ぶりのためでした。たとえ彼らが栄えていても、最後の14節にあるように、あと三年に過ぎません。

 そのような教えの中、一つの大切な預言が語られます。それが5節のメシア預言です。普通ならとても考えられないことですが、もしも逃れてきたユダヤ人を、モアブがかくまうという慈しみと憐れみを示すならば、一つの王座が立ち上がるというのです。

 モアブと聞いて思い出すのは、ルツではないでしょうか。ルツ記は、モアブの女のルツが、故国ユダに帰るナオミについて行ったことから描かれはじめています。こうして彼女は主なる神のもとに逃れていきました。そしてその子孫からダビデが生まれたのです。

 今、イザヤ書はこうした不思議な導きで生まれたダビデの子孫からダビデの子であるメシアが生まれることを語ります。結局モアブが本当に救いを得るとしたら、この救い主にすがらなければなりません。しかし、それはモアブのみならず、全世界が求められていることなのです。

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