月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年3月24日(火)

イザヤ13章 主の裁きと救いの完成

わたしは、世界をその悪のゆえに
逆らう者をその罪のゆえに罰する。
また、傲慢な者の驕りを砕き横暴な者の高ぶりを挫く。(イザヤ13:11)

 イザヤ書13章1節には、「バビロンについての託宣」とあります。イザヤの時代に健在だったバビロニア帝国は、後にキュロスが率いるペルシアによって滅ぼされてしまいました。ここに記されていることは過去に成就してしまった託宣です。その託宣に耳を傾ける意義は、今を生きる私たちにも、実はあるのです。

 バビロンに対する審判の託宣は、新約聖書の中にも繰り返されます。ヨハネの黙示録16章以下に「大バビロン」に対する審判の様子が描かれます。黙示録に登場するこの大バビロンは、当時のローマ帝国を指しているようにも解釈できます。しかし、この地上の国というよりは、天のエルサレムに対立する悪の象徴的な存在です。キリストの十字架と復活によって決定的になった神の国の勝利から、世の終わりの時に実現する神の国の完成に至るまで、壮大な救いの歴史の中に私たちはいます。

 神は救いの時を先に延ばしておられるのではありません。かつてイザヤに語ったバビロンの託宣を成就されたように、神は必ず救いを完成させてくださいます。

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