月刊誌リジョイス 聖書日課 2014年9月8日(月)

エレミヤ38章 戦わずに生存せよ

「主はこう言われる。この都にとどまる者は、剣、飢饉、疫病で死ぬ。しかし、出てカルデア軍に投降する者は生き残る。命だけは助かって生き残る。主はこう言われる。この都は必ずバビロンの王の軍隊の手に落ち、占領される。」(エレミヤ38:2-3)

 戦わずに生き残る方法の一つに、白旗を掲げて投降することがあります。それはプライドを捨てて屈辱を受けることになります。これがなかなかできないので、戦争は避けられない事態となります。戦争しないで降参しようと言えば臆病者とののしられ、敵前逃亡したら卑怯者呼ばわりされます。

 エレミヤは有力な預言者だったので、神の言葉をありのまま伝えると、「この男を死刑にしてください。あのようなことを言いふらして、この都に残った兵士と民衆の士気を挫いています」と、役人たちから訴えられました(4節)。

 訴えを聞いた王は悩みました。エレミヤの言うとおりにしたら兵士や民の士気を挫いてしまいます。しかし、役人たちの言うとおりにしたらエレミヤを死なせてしまいます。すでに力のない王は、いったん役人たちの言うとおりにし、ひん死の状態になったエレミヤをひそかに助けました。

 神が「命だけは助かって生き残る」ようにしてくださるなら、神の国への希望が残ります。国家の栄光や民族のプライドなど二の次です。

コントローラ


自動再生されない方はこちらから再生(mp3形式)
Copyright (C) 2014 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.