月刊誌リジョイス 聖書日課 2014年7月31日(木)

エレミヤ18章 父よ、彼らをお赦しください

主よ、あなたはご存じです
わたしを殺そうとする彼らの策略を。
どうか彼らの悪を赦さず
罪を御前から消し去らないでください。
彼らが御前に倒されるよう
御怒りのときに彼らをあしらってください。(エレミヤ18:23)

 19節から始まる祈りは、エレミヤの主に対する激しい訴えです。祭司、賢者、預言者が計略をめぐらし、エレミヤの言葉尻を捕らえて裁判にわたし、殺そうとしたからです(18節)。

 エレミヤは「御前にわたしが立ち、彼らをかばい、あなたの怒りをなだめようとしたことを、御心に留めてください」(20節)と、これまで何度も民のためにとりなしの祈りをしました。しかし、エレミヤの善意がすべて無視されて、彼らは災いを語るエレミヤを殺害しようとしたのです。

 エレミヤは罠を仕掛ける人びとに対して「彼らの子らを飢饉に遭わせ、彼らを剣に渡してください」(21節)と、厳しい神の裁きを祈り、ついには「どうか彼らの悪を赦さず」と訴えます。

 では、エレミヤはこの祈りによって、神の義と神の怒りをのみ語ったのでしょうか。むしろここには、平安を失い、深く傷ついたエレミヤがいるのではないでしょうか。

 このエレミヤの祈りと対比するとき、十字架上で「父よ、彼らをお赦しください」(ルカ23章34節)と祈られた私たちの主イエスの祈りは、計り知れない深さを示しています。

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