月刊誌リジョイス 聖書日課 2013年3月4日(月)

創世記32章 神に降伏する人こそ勝利者

ヤコブは祈った。
「わたしの父アブラハムの神、わたしの父イサクの神、主よ、…わたしは、あなたが僕に示してくださったすべての慈しみとまことを受けるに足りない者です。…どうか、兄エサウの手から救ってください。わたしは兄が恐ろしいのです。」(創世記32:10-12)

 ヤコブ一行は川向うにカナンの地を臨む所までやって来ました。そこで、南のセイル地方から兄エサウの軍勢が北上してくるのを察知します。ヤコブは恐れおののきながら「兄の手から救ってください」と祈り、贈り物を携えた召使いを先に行かせます。恐ろしい兄の顔を覆い、その後で顔を合わせれば、兄もこちらの顔を立ててくれると思ったからです。

 ヤボク川を渡り独り残ったヤコブは、突然現れた正体不明の者と格闘し、ももの関節を打たれ、外されてしまいます。相手は神の御使いだと悟ったヤコブは「祝福してくださるまでは離しません」と食い下がります。すると御使いは「お前はイスラエルと呼ばれる。神と人と闘って勝ったから」と告げるのです。

 神に対する完全な敗北を認めつつ、主の祝福をあきらめないで食い下がるヤコブの信仰が、彼の勝利と認められました(ホセ12章4、5節)。神の顔(ペヌエル)を見ても生きているヤコブは、兄の顔を恐れないようにされました。神に降伏する人こそ勝利者です。

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