ハマンは「自分こそ栄誉を受けるにふさわしい」と思い、自分の栄誉ばかり求めていました。ですから、自分にひれ伏さないモルデカイを憎むようになります。ところが、王は、かつて自分の命をモルデカイが救ってくれたことを宮廷日誌で知ると、彼に栄誉を与えたいと思い、ハマンに助言を求めました。こうしてハマンは、自分にしてもらえると期待していたことを、逆に憎きモルデカイにしなければならなくなったのです。栄誉はハマンにではなく、モルデカイに与えられました。ハマンは王の服と馬を受け取り、その服をモルデカイに着せ、都の広場で彼を王の馬に乗せ、その前で、「王が栄誉を与えることを望む者には、このようなことがなされる」と、触れ回った。(エステル6:11)