月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年9月17日(月)

エステル3-4章 この時のためにこそ

「この時にあたってあなたが口を閉ざしているなら、ユダヤ人の解放と救済は他のところから起こり、あなた自身と父の家は滅ぼされるにちがいない。この時のためにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか。」(エステル4:14)

 ハマンという人がクセルクセス王によって帝国第二の地位に引き立てられました。王はハマンに跪くようにと人びとに命令しましたが、モルデカイは拒絶しました。すると、ハマンは腹を立て、モルデカイばかりか、何とユダヤ人絶滅の勅令を王に出させることに成功し、決行の日取りまで定めました。

 モルデカイは、「この時のためにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか」とエステルに彼女の使命を説きます。エステルは、命を捨てる覚悟で、その使命と向き合います。

 エステルの「どうしてわたしが王妃に」という戸惑いは、「このために王妃に」という確信に変わりました。そして、危機を脱したとき、エステルは、自分が用いられたことを実感したことでしょう。

 人生、誰かに強いられて、思いもよらない道に導かれ、「どうしてわたしが」という問いが強く心に生じることもあるでしょう。しかし、神は、危機のなかで、「この時のためにこそ」という使命に気付かせてくださることがあるのです。

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